人生の指針 母親から学んだ事
昨日のブログで、職場であった辛かった事をを振り返ったら、復帰する事はできるかもしれないけど、できる事なら復帰はしたくないなぁ…というのが自分の本心なんだということに気が付いてしまいました。
収入が安定する事をメインで考えれば、“社歴12年の正社員の所得”を手放すのはもったいないようにも思うけど、その金銭的な安定と引き換えに失う物があまりにも多いことに気がついてしまった。
あそこは私が過ごしたい世界とはあまりにも違いすぎる。
例えるなら、ネコがめちゃめちゃ努力して野生のライオン社会でがんばった所で、いつライオンの気まぐれで喰われるか分からない。
そんな生活をするより、ネコカフェに移住してネコ好きの人の心を癒して喜ばれる生活を送る方がはるかに幸せなんじゃないかと思えてきました。
私には人生の指針がある。
“人と関わり良い変化を起こして絆を深める”
これは今から数年前に受けたセミナーでみつけた、私の人生の指針。
そんな風に生きたいと思うのは、子どもの頃の体験が深く関わっていると思う。
子どもの頃の記憶…
母親には何故だか解らないけど多額の借金があった。
ただの借金ではなく消費者金融から借りたお金だ。
毎月毎月返済に追われ生活は苦しかった。
幼い頃、借金取りが家にくると「お母さんはいません」と居留守を使い、借金取りに帰ってもらっていた。
電気 ガス 水道 いろんな光熱費が払えず止まってしまうこともしばしばあった。
母親が友人にしつこくお金を借りようとする姿を何度も見た。
でも母親はものすごく見栄っ張りで、ご近所の人に差し入れをしたり、お祝いを送ったりしていた。
この人は何をしたいのだろう?
自分の家庭が貧困で困窮しているというのに、よその家庭から貧しいと思われないようにする為にお金を使っている。
本当にすべきは貧しく思われないことではなく豊かになることだ。
その事に気づかず場当たり的な行動をする母親を見て、この人は“関わる人を不幸にする人”だと子どもながらに思っていた。
居留守を使いたい小学生がいるだろうか?
借金の取り立てをしたい人がいるだろうか?
ライフラインが止まるような生活をしたい人がいるだろう?
返ってくるあてのないお金を貸したいと思う友人がうるだろうか?
貧しい人から物をもらってうれしい人がいるのだろうか?
いるわけがない。
私にとって母親は反面教師だ。
当時は物凄く嫌だったし苦労もした。
けど、そのおかげで、その身を持って知ることができた。
上っ面の薄っぺらな関係や、お金でつながった関係がいかに脆く無価値なのか。
だからこそ心の底から欲するのだと思う。
本当に“絆”と呼べるような強いつながりで結ばれた人間関係を。
その為にすべきことは私自身が幸せであることだと思う。
不幸な人
辛気臭い人
人の悪口を言う人
不平不満愚痴の多い人
そんな自分だったら、私に関わる人に良い変化など起こるはずがない。
私自身の幸せを追求していく事こそが、私に関わる人の幸せにつながるのではないか。
そんな事を思った一日でした。